ワイナリーレポート

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『草刈り』


勝沼栽培課、園田です。


山梨県甲州市、勝沼の山の上にある『城の平ヴィンヤード』では、鳥やセミの鳴き声と一緒に、毎日のように草刈り機の音が響いています。温暖で湿潤な日本では、圃場は放っておくとまたたく間に自然の姿に帰ろうとしてしまいます。雑草がどんどん伸びて種がこぼれ、そして同時にいつの間にか低木が生え、やがて木は大きく生長していきます。
木陰になり光が当たらず、土がむき出しになったもろい地面に雨が流れると急な斜面を土が流れ、さらにシカやイノシシがそこらを歩き回り、彼らがえさを求めて地面を掘ると、さらに大きく崩れていきます。


山の上の『城の平ヴィンヤード』は里山のようなものであり、ほどよい自然の営みとほどよい人間の管理によって成り立つ、まさに自然との融合です。



里山は人間が手を加え続けることによって存続していくことが可能です。具体的に言うと圃場の中は勿論、圃場周辺の草刈りを続けることによって、その姿をとどめていくことが可能なのです。斜面の草を短く刈り込むことによって、イネ科などの植物が優勢になり、互いの根を高密度に絡ませながらマットのように地表を覆い、土壌を雨風から守っていくのです。


城の平ヴィンヤードは約35年前にワイン醸造用ブドウが植えられて以来、シャトー・メルシャンの歴史の中でこれまで何人もの担当者が、よりよいワインを作るために改良に改良を重ねながら脈々と受け継いできた畑です。これから100年後にも「城の平ヴィンヤードのワインはいいね」、と言っていただけるように、より美しく畑を整備してこの環境を守っていくことも我々の使命なのです。



今日も我々は草を刈りながら、ブドウの樹がその実をゆっくりと熟させるのをお手伝いしています。

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