ワイナリーレポート

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塩尻はすでに本格的な冬の到来です


シャトーメルシャン塩尻セラーの勝野です。
日に日に寒さが厳しくなってまいりました。塩尻はすでに本格的な冬の到来です。12月8日には降雪が確認されました。



12月9日朝 塩尻セラー箱庭圃場と旧樽庫


ブドウもほぼ落葉し、これから冬の作業「剪定」の季節となります。ここ塩尻では年が明けてから本格的に剪定を行いますので、今回は2017年の様子を振りかえることとします。


2017年は全国的に夏のお天気に恵まれず、また難しいミレジムになるのかなと少し憂鬱な夏を過ごしました。
ところが8月中下旬頃から晴天の日が多くなり、朝晩の気温が涼しいという、ブドウの生育には絶好のコンディションとなってきました。
9月に入ってもお天気の傾向は続き、朝晩涼しく、雨が少ない。かといって全く降らないわけではなく、適度に大地へ潤いを与えてくれました。
おかげでメルローの着色はよく、ブドウの酸度も保たれたまま順調に推移したのです。


10月に入ると一段と朝の気温が低くなり6度を記録する日もありました。
日中には25度前後まで気温が上昇するので、何とか積算温度は稼げるのですがそれにしても気温が下がるのが早すぎる印象でした。
私がオー・メドックのシャトー・レイソンにて研修していた時も、メルローの収穫日の朝に4度を記録したことはあったのですが、10月に入ってすぐにこの気温はびっくりです。9月時点では十分な酸度が残っていることに喜んでいましたが、収穫予定日が近づいてくると徐々に心配な要素となってきました。なかなか収穫を決断できないのです。
もう少し酸が下がったら、もう少しフェノール(*)が成熟してから・・・こんな調子で収穫適期を探っていた時に、天候悪化の予報が入ってきました。
これ以降は待っていても品質が低下するだけだと収穫の決断をしたのです。欲を言ったらキリがありませんが、結果的にはここ数年では一番良い収穫を行えました。何よりもここ数年非常に私たちを苦しめた晩腐病の発生がほとんどなかったことが、品質に良い影響を与えてくれました。

(*)フェノール...皮や種に含まれるアントシアニンやタンニンなどのブドウの成分。ポリフェノールとも呼ばれる。


  
収穫目前の畑の様子   収穫目前のブドウの様子

2015年に一部植え替えを行ったメルローの幼木は、成木に比べブドウの成熟が早く10月5日に収穫を行いました。
その翌週の10月9日から標高の低い棚畑の収穫を行い、その後平出の垣根まで連続的に収穫を行いました。収穫中のほとんどは晴天に恵まれ順調に作業は進みました。
最終日の10月12日は朝から雲行きが怪しい中での作業となりましたが、午前中ですべて終了しその午後から雨が降ったのです。
その後雨は降り続きなんと10月の降雨量が400mmオーバー。毎年思いますが収穫適期を見極めるのは本当に難しいです。今年は良い判断でした。


  
幼木のブドウ収穫   平出垣根のブドウ収穫

10月25日には片丘の背後に迫る高ボッチ山に降雪が確認され、10月31日にはすでに氷点下を記録しました。そこでほとんどのブドウが落葉を開始し、何とも短い秋でした。
来年は塩尻に「シャトー・メルシャン桔梗ヶ原ワイナリー」が発足し、醸造が再開する記念すべき年ですので、また良いミレジムを迎えられるようしっかり準備をしていきます。

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